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2007年4月10日 (火)

「同じような形状が多いのはどうしてですか?」

「同じような形状が多いのはどうしてですか?」という質問に対して・・・

今日はプランの松尾設計室の基本的なプランの考え方をお話したいと思います。大まかな設計の考え方はホームページにたくさん書いてあるのですが、その中でも今日お話したいのは、太陽を有効に利用もしくは(太陽の悪影響を排除)することを観点にしたプランの考え方をお話したいと思います。

このように太陽のような自然エネルギーを利用する住宅のことを「パッシブな住宅」といいますが、私が設計する住宅はほぼ100%このような住宅となっています。

といいますのも、高断熱高気密住宅に関しては当たり前の条件として、そうすることは冬に関しては全面的にプラス方向に働きます。ところが夏に関しては適切な庇と窓の位置を考えないと太陽が沈んだ後も熱が抜けない不快な住まいとなってしまいます。

ここでいう適切な庇というのは南面の庇のことです。なぜなら南面に関しては太陽の角度が夏は非常に高く、冬は低いという差が生じるからです。そこでサッシの高さの1/3程度の出幅のあるバルコニーもしくは軒があれば冬の光は取り入れながら夏の光は遮ることができます。私の設計する家はほとんどの家が南向(プラスマイナス30度以内含む)かつバルコニーと、庇がある家が多いのはこのためです。この形状は高断熱高気密を日本で快適に実現するには必要不可欠な形状だと思っています。

また、その反面東西面の窓は特に直射日光がたくさん入る立地の場合は極力小さめにするようにしています。というのも東西面の窓というのは南面とは異なり、季節による太陽高度の差がほとんどないからです。東西面の太陽光は年中低い角度であるためよしず等をたてかけたりしない限り、どんどん日射が入ってきてしまいます。これは夏においては致命的で東面ならまだしも西面においては随分住みにくい住まいとなってしまいます。それこそ「30cm角のサッシでも影響がある。」という学者もおられるくらいです。

よって私の設計する家では南面が大きなサッシである割に東西は小さなサッシとなっている場合が多くなっています。

また、夏はだれしも風通しが良い家を望みます。ところが風というのは天邪鬼なところがあって吹いて欲しくない冬にはびゅんびゅん吹いてくるのに、吹いてほしい夏においては全くといっていいほど吹いてくれないものです。そこで夏においてもある程度風を吹かせるようにするにはどうすればよいか?その解決策が建物内の高低差を利用するものです。

暖かい空気は上に上がっていく性質を利用して、棟の最高部にサッシを設けたり、排気用の換気扇を設けることで下の階の空気を引き上げる事で気流を起こすようにしています。

その結果どうしても両側に屋根の流れる切妻屋根もしくは片流の屋根形状が多くなります。

もちろんこれは基本的な話でこれ以外にも考えることはたくさんありますし、これらの条件を破らざるを得ないような住まいもあります。結果としてその家によって形状は大きくことなります。

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電子書籍はでじたる書房

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